早いもので、カンボジアから帰国して早3週間が経ちました。記憶はどんどん薄れていく中、こうしてブログという形で残せた事は幸せでした。
カンボジアは世界遺跡のアンコールワットやアンコールトムが脚光を浴び、観光の国として発展を始めました。
事実、アンコール遺跡群は、クメール文化の建築様式や美術は目を見張るものがあり、しばし時空を超え王朝の時代へタイムスリップすることができました。
そして、シェムリアップの街は想像以上に明るく、観光客で昼も夜もにぎわっていました。
しかし、過去の内戦や大量虐殺、今も残る内戦の傷跡、対人地雷の被害は忘れることはできません。
僕たちは太鼓を通して、単なる観光客ではなく、文化使節団として数多くの貴重な体験をすることができました。地雷除去のため今なお危険な地域で、地道な活動をする海外からのNGO団体や、そしてそれを日本から支援しているロータリークラブがあることを初めて知り、その「除去完了の式典」のお手伝いができたことを誇りに思います。
そして太鼓が架け橋となり、観光では入り込むことのできないカンボジアの人々の生活に接し、カンボジアのこどもたちや、多くの人たちと心と心の交流ができました。
カンボジア国内に2つしかない小児科の予約をとる列。病院の中から通りまでつながっていました。夜も幼い子供とテントの中で朝を待つ家族の姿には胸が痛くなりました。この病院で診てもらうために地方から何日もかけて来ているので、病気の子どもと野宿するしかないのです・・・
今、僕たちは日本の伝統芸能、和太鼓に出会えたことに感謝し、今後ますますこの和太鼓を通じ、世界の人たちと文化交流をし、社会貢献、そして世界平和のために活動を展開していかねばならぬことを、再認識させていただきました。
今回の公演を企画してくださいました、東京ロータリークラブならびに国際ロータリー第2580地区の皆様、そして富岳太鼓を推薦していただいた塩見理事長はじめ(財)日本太鼓連盟の皆様。本当にありがとうございます。
カンボジアで出会ったすべての人々の幸せを祈っています。そしてスナーダイクマエ孤児院の仲間たちとメアス・博子さん、夢に向かって頑張ってください。
最後に遠征中、留守を守ってくれた家族と職場の仲間に、メンバー一同心より感謝申し上げます(安いお土産でごまかしてごめんね)。
カンボジアばんざい!また行きます!