梅雨明けしていないのに真夏日が続きます。
海が恋しい… 日曜まであと2日の我慢です。常夏倶楽部で一緒に海行く人いますか~
サーフィン教えますよ。

今日は7月1日、山開きです。午前中に御殿場の浅間神社で開山式がありました。竜神組が登山者の安全祈願の「奉納太鼓」演奏してきました。
さて、曲解説はチャリティーコンサートの2部の2番目に演奏した
『疾風迅雷』です。
今回のステージでは長胴太鼓のパートをアレンジして締太鼓だけで演奏してみました。(写真下)

本来この曲は長胴太鼓と締太鼓で演奏される曲です。下の写真がスタンダードのスタイルになります。

『疾風迅雷』の曲解説です。
富士山の天候の変化は凄まじく、穏やかだった空に暗雲にわかに立ちこめ、突然の豪雨が襲いかかります。雨は激流となり斜面を下り、大量の土砂と共に木々をなぎ倒します。海から吹き上げる風によって生み出される乱気流は、人や山小屋を木の葉のごとく天高く舞い上げるほどの突風をも巻き起こします。
この曲は、富士山の天候の変化のめまぐるしさのごとく、時に穏やかに、時に激しく、太鼓の音色と人間の肉体を使って静と動を表します。
打ち終わると呼吸困難に陥るほどハードでスピーディーです。

実はこの曲は、伊豆半島の突端の町の某太鼓チームのために作曲した曲です。原曲は石廊崎から見たどこまでも続く青い空と、岩に打ちつける太平洋の荒波をイメージして、5つの大太鼓と締太鼓で構成し『天空海闊(てんくうかいかつ)』と名付けました。
理解のあった町長や役場の担当者がかわり(予算も削られた?)、僕がその太鼓チームの指導から離れるとチームの技術は途端にレベルダウン。曲は原曲のイメージからどんどん離れていきました。僕的にはかなり好きな曲だったので、とて悲しくなりました。
そこで大太鼓を長胴太鼓に変え、イメージを太平洋の大海原から、日本一の富士山の自然の移り変わりに変えて作曲し直し、富岳太鼓とホテル鐘山苑の霊峰太鼓が引き継いだものがこの『疾風迅雷』です。

「けがの功名」とでも言いますか、今では富岳太鼓のなくてはならぬ曲になりました。
こうして久しぶりに思い出してみると、1曲1曲にストーリがありますね。